写真のなんでも屋さんが大切にしていること













写真のなんでも屋さんって
他の写真屋と何が違うんですか?


時々 こんな質問をされることがあります



「 事前に会うか、会わないか? 」


それが答えです




カメラマンも一人の人間だから

当然 いろいろ違うことはありますが


一番分かりやすくて
ハッキリしているところは
そこになります




ちゃんと調べた訳ではないのですが

今、出張撮影している多くの人たちは


依頼を受けてから

事前に会う人ってそんなにいないです



会ったとしても

お客さんに事務所に来てもらう形で


僕みたいに自ら会いに行くとなれば
更にその数は少なくなると思いますし


正直 僕が知る限りではいません




撮影依頼を電話やメール

自社サイトから受注したら

基本その中でやりとりし
当日に初めて会ってシャッターを切る…


大手マッチングサイトに登録している
カメラマンになるとやり取りは

サイト内のメッセージのみで管理され


事前に会うことは禁止されています




つまり一般的な出張撮影は…

事前のやり取りはメールや電話などで
当日になり初めて会って

1~2時間ほど撮影して終わり
数日後メールにて撮影データを送る



僕の場合だと…

当日までに最低一回は
打ち合わせを兼ねた顔合わせし

特に小さなお子さんの場合は
当日までに可能な限り会いに行きます

少しでも自分という撮り手に
慣れ親しんでもらうため
いっしょに遊んだりします


撮影当日も
時間を気にしながら撮りたくないので

厳密に決めずに

半日単位で大体の感じで
臨機応変に撮って


後日 写真やデータを持って
お渡しに再び会いに行きます



このように
比べてもらうと分かると思いますが

一件にかける手間が全然違います



なんでそんなことをしているかは
以前 こちらの記事 で書いたのですが


簡単に言うと、手間をかけた分
関わった時間が長い分だけ

シャッターを切るときの気持ちの入り方が
全然違ってくるからそうしてます



例えばあなたが人を撮るとき

知り合いの子供を撮るのと
初対面の子供を撮るのと

どっちが気持ち入りますか?



それが答えで
僕が人を撮る感覚って
そんな感じなんです

要は気持ちを込めたい
そういう写真を残したい


・・・


それに僕もそうだけど
残したいひと(お客さん)にとっても

事前に会えるって
ちょっと安心しませんか?


人って目に見えるモノより
見えない方が不安が高まるので

やっぱ事前に会うって
すごく大事だなって思うんです


今はメールやラインだけでなく
テレビ電話やZOOMなど
直接 会わなくても
顔を見て会話をすることはできます




でも 人って実際に会って話した方が
言葉のトーンや姿、雰囲気とか
いろんなことがダイレクトに感じられるし


実は人を撮るって


その人の 「 人生を撮る 」 という
物凄いことなんです


今はカメラが身近になったことで
人を撮ることを
深く考えない撮り手が増えたけど


その人が生きてきた姿が

亡くなった後もずっと形として残るモノって
プリントした写真です


そう考えるとやっぱ
ただ楽しければいいとか
笑顔であればいいということではなく

その奥にあるモノにも意識を持ち
責任と重圧を感じながら

楽しさと気持ちを込めるという

エネルギーに変えて撮りたいです



だから大手も含め、今の出張撮影は
生産性と効率性を重視した進め方をしています


手軽に頼んで手軽に残す


それが良いって言う人は
それでいいんです


スーパーのパンが好きな人もいれば
個人店のパンが好きな人

チェーンのラーメンが好きな人もいれば
個人店のラーメンが好きな人


好みは人それぞれだから

どういうカタチの出張撮影が良いのか?

それは残したいひと(お客さん)が
決めることであって僕じゃない



ただ世の中には
こんな出張撮影もあって

事前に会いたいなって

少しでも自分たちらしく
思い出深く残したいなって


僕のスタイルに共感してもらえたら
お気軽に連絡ください


そしたら僕は会いに行きます










とくおかじゅん エッセイ集





人を撮るということ





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写真を撮るひと・とくおか じゅん

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