撮影当日までに打ち合わせ(顔合わせ)することで生まれる相乗効果
ご依頼の連絡や相談をいただいたら
まず会いに行きます
お客さんはどんなカメラマンなんだろう?
という不安や疑問があるのと同じで
僕もどんな人を撮るんだろう?
という不安と興味があるので
打ち合わせという名の顔合わせ
です
電話やメール、今の時代を考えると
わざわざ時間を作って
そんなことしなくても他にも方法はあるのに
なぜそうするようになったのか?
独立する前
写真会社やスタジオを転々としていた時
お客さんと事前に会うことはありませんでした
当日会って、撮って、それで終わり
仕事として利益を追求する以上
作業は効率よく分業制になっていて
自分もそんな環境にいたこともあって
当たり前だと思ってました
毎日 撮影仕事をこなしていく中で
技術と経験は高まっていき
ある程度 撮れるようになってきた頃
自分の中で疑問が出てきました
「 何のために撮ってるのか? 」
「 何を撮りたいのか? 」
はじめはただシャッターを切って写るだけで喜び
それから人を撮ることが好きになってきて
そして今は
人の感情の動きを撮ることにやりがいを感じ
もっともっと良い瞬間を追求していくと
自分が良いと思える写真には
その時感じた気持ちがちゃんと残っていて
せっかく独立するなら
そういう写真を撮っていきたいと思いました
まず会って 話して 少しずつ仲良くなって
どんな写真を残したいかという
相手と僕の想いがあると…
撮るときの気持ちが全然違うんです
仕事としてやる以上
技術や経験は当然必要だけど
自分にとって大切なのは気持ちです
よくサービス業はお客様第一と言いますが
僕の写真業の場合 正直に言うと
お客さんが50%、僕が50%
お客さんの為が自分の為になり
自分の為がお客さんの為にもなる
いつもそういう感じになるわけではないけど
目指すところはそこであって
気持ちが入る分
単なる仕事の1つとして割り切れず
ついついこだわってしまいますが
10年、20年と残っていくモノだからこそ
良い思い出としてできるだけ
うれしい、たのしい気持ちを込めたいんです
あと、打ち合わせ(顔合わせ)をするときは
ご自宅に伺うことが多いんですが
住み慣れた家だと
無意識にリラックスされているため
話の中に時々
本当の気持ちが見え隠れします
何かそれが
自分が求める本当の自然な姿のように見えて
気付いたら心でもシャッターを切ってます
そんな時間も大切だから
僕はまず会いに行くんです
バイバイも思い出になるよ
打ち合わせ記念
ずっと残ります
写真を見て喜んでもらえるとホッとします
みんなでワイワイもうれしいなぁ
大切にしたい瞬間は
気持ちひとつでいつも目の前にあって
打ち合わせ(顔合わせ)
撮影当日、お渡し、
すべてが思い出になります
撮影当日だけでなく
そんな何気ない思い出も覚えておいてほしくて
データの中にいっしょ入れてお渡ししてます
気持ちも残すってこういうことかな?
とくおかじゅん エッセイ集
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