あなたに合った写真屋さんを選ぶことが、良い写真を思い出深く残す第一歩













僕は自分が撮った写真を観てもらい
上手いとかキレイと言われても
あまりうれしくありません

上手いのはそれなりにやってるからで
キレイなのはカメラ性能が向上した為だし

何より僕は
上手さやキレイさを求めて撮ってません


カメラマンの色って聞いたことありますか?


色っていうと
赤や青なんかを連想するかと思うんですが

厳密に言うと人間の考え方や意識
見た目などが違うように
カメラマンもそれぞれ違うんです


男と女って言うだけでも違うし
年齢が違うこともあります

子どもが好きなカメラマンもいれば
風景や物を撮るのが好きなカメラマン


上手いキレイと言われ喜ぶカメラマンもいれば

僕のように
ホッとする温かいと言われ喜ぶ人間も


食べ物で言えば同じラーメン屋さんでも
好きな味の店、そうでない店
そこで働く人とか
雰囲気自体が好きな店ってありますよね?

簡単に言うとそんな感じです



そのように見た目もそうだし
求めているモノも
カメラマンによってそれぞれ違うのですが

残念なことに撮り手に関しては
その違いをよく分かってもらえてません


なぜか?


フェイスブックやインスタグラムなど
SNSが流行り出し
撮り手の人柄やこだわり、
想いなどの本質よりも

写真が先行して
人に届けられるようになったことで

選ばれる側の撮り手の見てほしい部分と
選ぶ側であるお客さんの見る部分に
ズレが生じているからだと思います



日々 至る所で写真がアップされ
どれも上手くてキレイだけど
違いが分からないというか
みんな同じような写真ばかり

そもそも
写真だけで判断することが間違いなんです


入口は写真であってもいいけど
百聞は一見にしかず

気になったらまず
その人のホームページを見るとか
何より実際にコンタクトを取って
会って話してみるのが一番


僕がご依頼の相談を受けて
まず会いに行くのって
メールや電話だけだと伝わりにくいし
誤解を招きたくないから

会って生の声で話した方が伝わりやすい
と思って実践してます



そのお店の良い情報がたくさんあっても
行って食べてみないと判断できません

いくら美味しくても
雰囲気が悪かったら半減するし
店の人と馬が合えば通っちゃうし


結局 ご縁というのは
人と人の関わりがあって生まれるモノ

心(こころ)なんですよね









独立して一人でやってると
いろんな問い合わせがあります


以前 別の所で撮ってもらった写真見せて
こんな雰囲気で撮ってほしいって

吉野家に行ってすき家の牛丼出してって
そう言ってるようなモンです


普段 飲食店に行って
そんなこと言いますか?


それぞれのお店には味であったり
店主のこだわりであったり
雰囲気や値段とか色々な要素があって

お客さんは自分の好みに合った店を
知らず知らずのうちに選んでるんです


カメラマンも同じです

例え見た目の似たような写真が並んでても
撮ってる人が違えば
考え方やスタイル、こだわりも違うわけで


写真だけで選ぶのではなく
その人の本質を見て選んで頂ければ
うれしいなって思います


そして自分たちが残したい瞬間と要望を伝え

真っ白なキャンバスに
カメラマンの色と掛け合わせ
いっしょに写真というカタチに染め残す



僕が撮る写真は
僕一人のチカラだけではどうにもならず
写る人たちの残したい気持ちも大切なんです


それをいっしょに創り出していく共同作業

僕の思い出という名の人生を撮るイメージは
いつもそんな感じです




・・・



とくおかさんが撮る写真って粗削りだけど
なんか気になる



写真を10年以上やってても
未だにそう言われるんです(笑)

でも この言葉を頂いたとき
自分の色をちゃんと見てくださってるんだと
本当にありがたかったですし

そうやって人との出会いから
成長させてもらってるんだと実感してます



これまで僕に依頼してくれた人たちの大半は
知り合いさん経由のクチコミが多く

そういったお客さんだと
ただ撮ってほしいという感じでなく

僕のことを知った上で相談してくれるので
話がスムーズに進むし、早い人だと
1年前から予約してくれた方もいました


そういう人たちの多くは
写真を残すことにもこだわってらして

キレイに撮ってもらえれば誰でもいいという
安易な考えではなく
これからの人生を誰に撮ってもらおうか?と


カメラマンをちゃんと人として見てくれていて
写真屋さんを選ぶ優先順位が高いんです


ただ現状としてたまにあるのが

記念写真となると
準備や段取りばかりに気を取られ
数日前に慌ててカメラマンを探すパターン

正直そんな風に選ばれてもこっちは辛いだけ




カメラマンも人間です

あなたに撮ってほしい

そんな風に言われたら嬉しくなって
モチベーション上がっちゃいます










とくおかじゅん エッセイ集





人を撮るということ





まず、会います






連写をしない理由






スタジオ撮影と出張撮影






カメラマンの色






自由な発想で残そう






写真に求めるモノ






自宅着付けのススメ






素朴な疑問






思い出は熱量







写真を撮るひと・とくおか じゅん

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